会衆の長老にはどのように対応したらいいでしょうか

 

要約:長老には何でも打ち明けるやり方とラハブのように狡猾に行動するやり方があります。そしてどうすれば上手に長老の疑惑をかわせるでしょうか。

 長老は特別のマニュアルを読み、長老のための特別な訓練を受けてものみの塔から伝えられた指図に従い、「監督として奉仕」しています(ペテロ第一3:2-4)。
  忘れてはならないことがあります――何となく「背教」の疑いが感じられたら、長老は何はともあれ、組織を「防衛」するためにマニュアルの指図に従います。長老と長老の妻のことばには慎重に配慮し、警戒を怠りなく。

長老が会いたいといってきたらならどうするか

  この場合、一人の長老が会いたがっているのか、二人の長老が会いたがっているのかによって違ってきます。

会いたがっている長老が一人のとき

  一人の長老が会いたがっているのなら、その長老は長老団から頼まれたのか、長老自身の動機からかのどちらかです。何か怪しい動きをかぎつけた兆候が見られると警戒すべきです。

二人の長老が会いたがっているとき

 二人の長老が会いたがっていると言われたら、二つの可能性が考えられます。
牧羊:長老団があなたには牧羊が必要だと決めつけ、二人の長老を選出しました。牧羊訪問は、あなたに怪しい気配があると気付き始めたことを意味します(例えば少ない奉仕時間、たまにしか集会に出ないなど)。疑惑が持たれているとはおくびにも出さず、牧羊のときの口調はとても友好的です。例えば「最近、あなたの姿を見かけないので、元気になさっているか立ち寄ったほうがいいだろうと考えてました」などと話しかけてきます。
二人の証人:長老団はあなたの容疑を調べ、決着を付けるため「二人の証人」を派遣する決定をしました。なぜでしょう。それは審理委員会を設定する必要があるかどうかを判断したいからです。ことさら低姿勢です。「疑惑を晴らす必要のある事件が起きました」のように語ります。注)あなたが一人で家にいる女性なら、長老は奉仕の僕を伴って訪れるでしょう。あなたが喫茶店とかで会っても良いというなら長老が一人だけで訪れます。

二人の証人の原則

  長老たちは悪行(申命記19:15、ヨハネ8:17)が関わる事件の場合は二人の証人の原則を当てはめようとします。二人の証人はものみの塔が定義する悪行か否かをそれぞれ、確認します(同時に同じ事件を発見する必要は必ずしもない)。告発に応答する前にどんな嫌疑がかけられているか、告発した者は誰なのかを聞かなければなりません。一人の証人しか組織に反する言葉を認めていないというときには長老が告発を取り下げられるよう、告発を否認できます。
 例えば「それは誤解です。そのようなことは言ってません。これこれしかじかと言いたかったのです」と答えられます。組織の見地から疑いを晴らそうと彼らを納得させようと話すなら、胸騒ぎをいくらかでも静められます。

長老には何を話したらいいか、何を言ってはならないか

ラハブの聖句を忘れずに:エホバの証人の配偶者や家族が一緒に離れる気構えができる前であれば、まずは会衆の中に残留するのが狙いなのですから、策略を用いなさい。
 長老の立場から状況を見てみましょう。あなたから何を聞き出したいかを理解することです。長老らはどのようなシナリオなら許容しますか。長老らが次のように観測できるならそれは許容範囲内です―― 会衆の中ではあなたは「霊的に弱い」成員にすぎない。まだ忠節を保っていて、決して他の人に霊的な脅威を与えてない。
 彼らとはできるだけ友好的に。同時にできるだけあいまいにします。 長老らはあなたができるだけ本心を明かし、本音を語り始めることを望んでいます。
  彼らのことばを注意して聞き、慎重にことばを選びましょう。
マタイ10:16新世界訳:ご覧なさい。わたしはあなた方をおおかみのただ中にいる羊のように遣わすのです。それゆえ、蛇のように用心深く、しかもはとのように純真なことを示しなさい。
  思い出してください。
「今はラハブのように演技している」。可能な限りの策略を使いなさい。
「彼らは私から真実を聞く権利はない。本心を聞き出せない」。
「私と私の配偶者や家族を守るためなら何でもする」。
「できるだけ簡単に話し合いを切り上げる必要がある」。もし話し合いが険悪な様子になったら、可能な策略が使えます。例えば「申し訳ありませんが、あなたが来る前に上司から電話があってすぐに職場に戻らないといけません」などと言います。

何でも打ち明けるやり方

 先手を打って脱会の計画を立てられるなら、「何でも打ち明ける」やり方がうまく使えます。

「何でも打ち明ける」やり方にはあなたに怪しい兆候があると気付かれる前にまたそれを問われる前に長老に情報を流す意味があります

 でもどうやって。

翌月からは前より少ない数の奉仕時間数を報告したい
:何でも打ち明けるやり方は一人または二人の長老に環境が変わった(例えば健康上の問題がある)、だから奉仕の時間は少なくなると素直に打ち明ける方法です。そうすれば要らぬ嫌疑が晴らせます。現役の証人である家族にも同じ話をすべきです。
集会には前ほど出たくはない:一人または二人の長老にこの話を再度話すやり方です。
  同時に二人の長老に話すと、両者の認識の違いを防げます。すると長老らはもうそれ以上、質問する時間はありません。二人の長老が王国会館にいるとき、祈りの時間の直前に話します。同じ日に一人ずつ別々に同じ話をしても構いません。断片的に一気に二人の長老に小出しに情報を伝えるのてもよろしいでしょう。

「兄弟。お話があります。内輪の話です。近頃ひどく疲労感があります。休みたくなるのです。医師に診てもらいましたが原因が分かりません。ですから前のように奉仕に出られないのです。体がよくなるまでは報告する時間数が減少しても驚かないでください。集会に出る代わりに家で横にならないといけません。職場から帰るととてもだるいのです。オンラインで集会の様子を見たり、録音を聞いたりしましょう。分かってくれて感謝します。これはあなたの胸に納めてください」。

 この際、肝に銘じておきましょう。長老らは自分の胸の内に納めません。長老団の全員に知れ渡ります。報告時間数が少ないし、たまにしか集会に出ないのに、話をしていない長老から理由を聞かれません。願ってもいない状態になります。ですから現役のエホバの証人の力になることに集中できます。
 長老らは時折、調子はどうですかとか、何か助けになることはありませんかと家を訪ねて聞くでしょう(エホバの証人の家族の調子も聞かれるでしょう)。
  ですからそのような訪問に備えておきましょう。ラハブのように振る舞いましょう。暖かく出迎え、感謝の念を伝えなさい。まだ体調が思わしくないと伝えなさい。非公式に証ししているとか、喜んで集会をオンラインで見ていると付け加えてもよろしい。体調が回復してなくても霊的に強いと彼らに思わせる必要があります。
 この策略はしばらくは継続します。ですから家族を一緒にものみの塔を離れる準備に集中できます。

長老を無視する

 親しくしていた長老らも、ものみの塔の利益のために方針を変更して厳しい質問をしてくるかもしれません。組織に反逆して悪行をしていないか発見しようと意気込んでいる長老との話し合いは悲惨なものになるかもしれません。
 そのような話し合いになっても耐えられますか。
 難しい状況ではありません。長老らと話をしないのです。家の中に彼らを入れてはなりません。呼び鈴を鳴らしても無視しても良いのです。ドアを開けてはなりません。言い訳をしてもよろしいのです。例えば長電話をしていたところだったとか……。次回の予定とか、いつ時間を空けられるかを伝えてはなりません。いつ時間を割けるか分からないからです。
 最悪の場合、長老らは審理委員会抜きに排斥にしてしまいます。しかし長老のマニュアルによるとあなたの「悪行」の証明には二人の証人が必要です。
 道端であるいは王国会館で長老に尋問されたらどうしますか。言いたくないことは言わなくてもいいし、後悔もしてないことを言わなくてもいいのです。残念でした。また来てね……。不快な質問をされたら次のように答えてもよろしい。「ここではどう答えたらいいのか分かりません。考えさせてください」。長老を避け、無視しなさい。
 忘れないでください――長老らにはあなたが話したくない情報を得る権利もないし、その権威もありません。

大切な点を理解する

・ 配偶者や愛する人をエホバの証人から離れさせる力になろうとしたとき、どのように長老に応対するとよいだろうか。
・ 何でも打ち明けるやり方・策略・無視するやり方をどのように使い分ければ益になるだろか。

時間をかけてよく考えてください

・ 長老らと話をするとき、どのようにすればラハブのようになれるのだろうか。
・ ほかにどんな取り組み方が考えられるだろうか。


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