忠節であること、裏表のある生き方、「策略」を逆に用いる

 

ヒント:ものみの塔からの脱出のときにはあなた自身とあなたの家族を保護するためにどのように策略を使ったらいいでしょうか

 ものみの塔は成員を支配し、成員を監視下に置くため、自分を利するためのすべての用語を使います。
忠節であること:ものみの塔によれば、「忠節であることには,(私たちの理解に訂正や調整を加える)組織に忠節であること」も含まれます(「ものみの塔」2001/10/1 P.22)。興味深いことに、ものみの塔は自分の教義に対しては忠節である必要はありません。必要に応じて変更できるのです。
裏表のある生き方:「裏表のある生き方が,神に背を向ける重大な違犯であることは明らかです」(「ものみの塔」1988/8/1 P.19)。興味深いことに、ものみの塔は成員には(例えば輸血について)特定のことを言いますが、一般の人には違うことを言います。
策略:真実を知る権利のない残忍な者たちを見当違いの方向へ行かせ,真の神エホバの僕たちを救えたのです(「ものみの塔」2013/11/1 P.14-15)。ものみの塔協会によれば、役人には真実を知る権利はありません。
  たとえば、他国で宗教として認めてもらいたくて、協会はエホバの証人に対して輸血を拒否するようにとは教えてませんと、述べました。組織は合法と認められるためには、策略に訴える必要があると成員に言いました。
  あなたはすぐにでも、自分を利するためにこれらの戦略を使えます。そうすべきです

策略:ラハブから学ぶ

 その戦略は繰り返しものみの塔誌で賞賛されています。以下に示すことができます。
  ヨシュア記はラハブがいかにこの策略を用いたかを示しています。簡単な戦略です。「真実を知る権利のない残忍な者たちを見当違いの方向へ行かせ,真の神エホバの僕たちを救えたのです」。

考える暇はほとんどありませんでしたが,ラハブは臨機応変に即座に行動します。家の屋上の平らな床面に亜麻の茎を並べて乾かしていたので,それらの間に斥候たちを隠れさせたあと,王の使者たちにこう言いました。「そうです,その男たちなら確かにわたしのところにやって来ました。でもわたしは,それがどこから来た者なのか知りませんでした。そして,暗くなって門を閉じるころに,その男たちは出て行きました。その人たちがどこに行ったか,わたしは全く知りません。すぐに追いかけてください。追いつけるでしょう」。(ヨシュア 2:4,5)ラハブが王の使者たちの顔を見つめているところを想像してみてください。自分の心臓がどきどきしていることに気づかれはしまいか,と不安だったことでしょう。策略はうまくゆきました。王の部下たちは急いでヨルダンの渡り場の方へ去って行きました。(ヨシュア 2:7)ラハブはほっと胸をなで下ろしたことでしょう。用いた戦術は簡単なものでしたが,真実を知る権利のない残忍な者たちを見当違いの方向へ行かせ,真の神エホバの僕たちを救えたのです(「ものみの塔」2013/11/1 P.14-15)。

 ものみの塔によると:
・ラハブは嘘をつきませんでした。「簡単な戦略」という一つの策略を用いたのです。
・ラハブは真実を知る権利のない残忍な者たちに策略を用いました。
・このようにしてラハブは神の僕たちを救いました。

「ものみの塔」流儀の嘘をつくことと策略を用いること

嘘をつくこと:真実を知る権利を持っている人に真実を伝えないこと。
  ものみの塔のやり方に従うと、組織だけが真実を知る権利を持っています。組織内の忠実な長老に限定されています(長老は貴方から真実を知る権利を持っているし、あなたは長老に真実を伝えなければならない)。
策略:真実を知る権利のない者に真実を言わないこと。
  策略はものみの塔に反対する者には自由に使えます。彼らに真実を言わないことは嘘をつくことではありません。策略を使うことを意味しています。
  ラハブに戻りましょう。
  ラハブは聖書でもものみの塔の出版物でも賞賛されています。ラハブはマタイ書のイエスの系図に出てくる四人の女性の一人です(マタイ1:5,6。ルツ4:20-22)。
  ラハブの話を理解することは、とても重要です。あなたがエホバの証人を離れるときに、あなたの人生をはるかに楽にさせてくれます。証人の人たち、どうか聖書を手に取りヨシュア記2:1-21,6:17-25の物語全体をよく読んでください。  ものみの塔がラハブについて言っていることをよく読んでください。

「策略はうまくゆきました……戦術は簡単なものでしたが,真実を知る権利のない残忍な者たちを見当違いの方向へ行かせ,真の神エホバの僕たちを救えたのです」

このことから何を引き出せますか

 あなたはものみの塔のことばの定義に同意する必要はありません。ものみの塔の定義は彼らの目的に合わせるためにであり、あなたを組織内にとどまらせるためです。あなたに罪悪感を負わせ、監視下に置くためであり、操るためです。
  ものみの塔は積極的な用語としてラハブによって用いられた策略を使っていることは明らかです。
  その例をもっと上げましょう。
ギべオン人:ギべオン人は代表者たちを遠くの土地から来た旅人だと思わせる策略を弄しました(ヨシュア9:3-27,10:1-14)。
エヒウ:バアルの崇拝者たちの大会を招集して、イスラエルに住むすべてのバアルの崇拝者を家に集め、このようにしてエヒウはエルサレムからバアルを滅ぼし尽くした(2列王10:18-28)。
ヨセフ:ヨセフは自分の銀の杯をベンジャミンの袋に入れた。それは策略の一つでした(創世44:1-5)。
ラバンとレア:ラバンはラケルの代わりにレアを妻として与えるためにヤコブに策略を用いた。レアはこの策略の片棒を担ぐことに同意した(創世29:18-28)。
リベカ:リベカはヤコブが父からの祝福を勝ち取るためにしたヤコブを変装させた(創世27:1-17,29,28:3,4)。
  付録を見てください「策略:その詳細」。
  もしあなたがラハブと一緒にいたら、聖書と「ものみの塔」誌に従うことは明らかです。ラハブは賞賛に値することをしたのです。

ラハブは策略を弄した。
自分自身と自分の愛する人と親族を救うために、
真実を知る権利のない残忍な者たちに見当違いの方向へ行かせた。

ラハブのようになりなさい。あなたの人生における策略

 ことばを次のように定義すると心に平安がもたらされます。
策略:次のような時は真実を知る権利のない人に真実を伝えない。即ちあなたやあなたの配偶者、家族、愛する人に害を及ぼす者に策略を用いて見当違いの方向へ行かせる。 誤った印象を与え、このように誤った方向を示したり、誤った方向に導くこともできます。あなたの家族を守るために、家族に害を及ぼす者に対しては自由に、いかなる策略でも行使できます。

  さらに自分なりに「策略」を巡らすことができます。
策略:私と私の家族と私の愛する人に害を及ぼす者(真実を知る権利のない者たち)には決して真実を伝えない。策略を用いてそのような者に誤導できるし、そうすべきだ。 彼らに間違った印象を与えることで誤導できる。私と私の家族を守るために、私と私の家族に害を及ぼす者にはいかなる策略であれ、自由に策略を行使できます。

あなたの最終目標は?

 それはあなた自身、配偶者、結婚生活、家族、親族、友人を傷付けないでものみの塔を去ることです。家族とは健全な関係を続けたいし、友人関係を続けたいでしょう。
  あなた自身とあなたの家族を守るためには策略を用いられるし、そうすべきです。
  真実を知る権利のない者(例えば長老)に見当違いの方向を示す策略を用いることができます。

大事な点を考える

・ 策略とは何か
・ ラハブ、ギべオン人、エヒウ、ヨセフ、リベカ、ラバン、レアらから何を学んだか。
・ 現在、あなたの周りに真実を知る権利を持たない者がいるとしたらそれは誰ですか。

時間をかけて振り返る

・証人をしている配偶者や家族との関係を切らないでつなぎ止めるにはどのような策略(戦略)を開始できるだろうか。
・会衆内では長老や兄弟姉妹にどのような策略(戦略)が使えるだろうか。
・これからの人生において策略(戦略)はどのような可能性を開いてくれるだろうか。
・ほかにどのようなやり方(決意)が考えがえられるだろうか

 


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