五つの選択肢から選ぶ
要約:貴方との貴方の家族にとって現状では次の五つの選択肢のうちで最善な策はどれか、注意深く比較考量してください。
基本的な脱会の戦略は次の五つですが、必ずしも、どれか一つに限定しなくてもよろしい。それそれ両立できないわけではありません。区別する意味で番号を付しました。貴方にとっての最善の策はどれでしょうか。
1.おとなしくしている
2.不活発にしている
3.消滅
4.断絶
5.排斥してもらう
いくつかの要因を考慮して決めます。
貴方自身はどの段階にいますか。
貴方の愛する人はどの段階にいますか。
貴方に従う人たちはどの段階にいますか。
貴方が頼りにしている人たちはどの段階にいますか。
おとなしくしている(居るには居るがとても目立たない存在)
貴方の愛する人が活発なエホバの証人にであり、その人と離れたくないならとても優れた戦略です。
どのように活発さを維持するか、次のような意見を書いておきます。
集会の一部だけに出席する選択も可能です(公開講演の直前に入場し、直前に退場します)。
野外奉仕活動の時間は常に小さな数字を記入します。「霊的に弱い」とは思われたくないのですから、絶対これだけは入れるといわれる数字よりも少なく記入するほうがベストです。こうすれが長老の監視の目から逃れられます。さらに以下の報告の部分をご覧下さい。
注解するときは注意を払いなさい。ほとんど注解しない策でも構いません。
以下の注解の部をご覧下さい。
どんな疑問でも口に出してはなりません。無気力の様子を見せてはなりません。
もっと集会に足を運ぶように意見されても実行可能な策略を実行うべきです。
不活発にしている(成員として在籍していながらも不活発)
何か月にもわたって野外奉仕活動の報告を出していない兄弟姉妹は不活発な成員になります。
集会の席で長老は「霊的に弱い」人や「不活発な」人を取り上げて話をします。貴方が「不活発な」人になると長老の注目の的になります。もっと活発になるよう励ますためにほかに一人か二人の長老を指名するかもしれません。
ほかにも行いを手助けするためにほかの奉仕者に依頼するかもしれません。
そのような支援をしてもらいたいですか。
そのような状態で何が出来ますか。どのような策略が使えるでしょうか。これからヒントを差し上げましょう。
「お心遣いに感謝しています。野外奉仕の報告はすっかり忘れていました。今おっしゃたことになるなんて知りませんでした。愛のある働きに感謝します。確かにそうするようにできます(長老たちの意見に反対していないと示すことが大事です)
「伝道する時間がまったくなかったわけではありません。それでも職場との行き来の時間とか買い物の時間には非公式に証ししています。非公式に奉仕した時間の報告を忘れただけです。前の月の数字も報告しましょう(報告を送ることが大事です)。
「全力をあげて次の月からもっと集会に出るようにします(集会に出る気がなくともそう言わないといけません。そうしないと長老から同じ話をされます。「来月にも出る」と言うと、もっと活発になってもらおうと時間を猶予してくれるはずです。翌月になれば彼らはあなたのことを忘れてしまうかもしれません)。
「集会に出られないときは常にオンラインで集会を聞いたり集会の録音を聞いてます」(会衆がそのような取り決めをしているなら)。
不活発にしているとおとなしくしているの違い
おとなしくしている:毎月の奉仕の時間を報告しますが、集会には集会には数回しか出ません。長老の監視の目をくらませます。
不活発にしている:奉仕の時間を報告しません。集会には数回しか出ません。そうすれば長老の監視の対象になります。
消滅(姿を消します)
消滅とは段階的に姿を消す意味です。もし生活する上で大事な現役の証人と関係を持っているなら消滅が緩慢であれば適切な手段です。
集会に出る頻度を徐々に減らします。例えば、一月に2回だけ集会に出ます。集会の開始直後に入って、集会の終了時間直後に退出します(そうすると誰も話しかけてきません)。
結局、一月に一回、集会に出るだけも可能です。
理由を尋ねられたら、「忙しい」の策略を使います。時間を持て余してはいないのです。病院で治療を受けているところです……など
消滅の直後:すべての集会に出席。1か月に9時間の奉仕時間を報告。3か月後:1か月6回の集会に出席。1か月に6時間の奉仕時間を報告。
6か月後:1か月4回の集会に出席。1か月に4時間の奉仕時間を報告。
9か月後:1か月2回の集会に出席。1か月に2時間の奉仕時間を報告。
一年後:1か月に1回の集会に出席。1か月に1時間の奉仕時間を報告。
(「活発」にように見せます)
それなら
一年後:1か月に0回の集会に出席。1か月に0時間の奉仕時間を報告。
一例に過ぎません。必要に応じて調整します。
まずどの集会を飛ばしますか
集会は目立ってしまう場所ですから、それを飛ばすことは良いアイデアです。集会には最も少ない数の証人が出ています。証人が少ないと目立ちますし、注解をする圧力が強く作用します。まず、その圧力を避け、集会出席を飛ばします。
注)もし、すべての集会を欠席し、奉仕時間がまったく無いと長老から熱い視線が注がれます。奉仕時間を全く報告しないと会衆の長老は貴方に話しかけてきます。これは心に留めておきなさい。責任を持ってすべての兄弟姉妹が活発に奉仕しているか監視するのだと長老は思っています。次回の訪問時には長老が貴方を手助けしているか長老に質問してきます。長老の注意をそらすために策略を巡らし、1か月に最低1時間の報告をするほうがよりましな戦略になります。なお、この後の報告の項を見なさい。
ほかの会衆に移動して消滅する
この策略の利点は移動先の長老は貴方を知らないことです。何回も集会を飛ばしても、比較的奉仕時間が少なく報告しても驚きはしません。
次のようにして実行可能な策略を用いる必要があります。例えば、新しい会衆の近くに職場を持ちます。それから新しい会衆に移る必要があります。
新しい会衆の近くに住むことになる家族の面倒を見る必要があります。
長老または奉仕の僕をしながら消滅する
長老や奉仕の僕として奉仕するなら消滅はもっと困難です。長年、長老や奉仕の僕として奉仕してきたならさらに難しい。エホバの証人の会衆の中では長老や奉仕の僕はとても目立ちます。しかし消滅したいなら目立つなんてことは望んではいません。現役のエホバの証人の配偶者や家族がいるのですから、注意深くすべての手順を踏んでいく必要があります。
何が実行可能でしょうか。
何回か、書記などの奉仕を続けられないと長老に電話できます。
目立っても構わない行動に取りかかります。例えば、
「近頃、ひどく疲れてます」。
「職場ではひどく頼りにされていて会衆での奉仕に集中できません」
「親の面倒を見ないといけません」(簡単に確かめられますから気を付けて)
ほとぼりがさめた頃に長老や奉仕の僕をやめるなら、それは良いアイデアです。たいていの兄弟姉妹は驚くかもしれません。妻や家族の手前、会衆の中で不安を生じさせたくはないでしょう。念のために――準備してから目立つ行動に取りかかりましょう。
排斥されてしまう(彼らは追い出した)
ものみの塔の組織に反対したり、教義の変更に反対したり、ものみの塔の失敗に反対し、それらを何人かの兄弟姉妹に話をすれば排斥されます。数人の証人に話すだけで十分です。遅かれ早かれ、何人かの兄弟姉妹は長老に密告します。すると、直ちに排斥されます。会衆では、あの人はエホバの証人ではありませんと短いアナウンスがなされます。
排斥の理由は決して口外されません。しかしアナウンスがあってから一週間の後の集会で特別な話があります。組織が予定したスケジュール以外の時間に話されます。誰しもが会衆内で尋常でない動きがあると知ります。このときのテーマは貴方の排斥の理由そのものです。ここでも該当者の名前は知らされません。でもその中身は聞いている人には分かります。ほとんどの兄弟姉妹は貴方を忌避します。
この過程を甘受するならこの段階を重視します。
断絶(彼らから離れる)
すべてが白か黒かで決められるなら徐々にエホバの証人を切り捨てる決断ができます。エホバの証人の集会への出席をすべて停止し、すべての活動を停止できます。
そのためにはいくつかの手順を踏みます。これ以上、エホバの証人を続けたくないと長老に伝えることはできます。
親しかった兄弟姉妹あるいはすべての兄弟姉妹に別れの手紙(あるいは電子メール)を書いてもよろしいです。もうこれ以上、エホバの証人を続けられない理由を説明しても良いし、しなくても良いでしょう。
断絶の手紙の例1
会衆の長老あるいは日本支部に断絶の手紙を書いてもかまいません。理由を書いても書いてもかまいません。次のように書くだけで十分です。
「エホバの証人から断絶します。もうこれ以上、エホバの証人ではなくなりました。私の記録を消去し、私の住所宛に送って下さい」。
断絶の手紙の例2
説明するまでもないと思うなら、教義をけなすより、世間の評判を取り上げるほうがよろしいです。たとえば、エホバの証人の中の性的児童虐待です。
「
エホバの証人から断絶します。もはや性的児童虐待で名高い組織にとどまりたくはありませんでした。これ以上、エホバの証人を続けたくありません。私の記録を消去し、私の住所宛に送って下さい」。
大事な点を理解する
・組織から脱会する際に使える戦術はどれでしょうか。
・貴方と貴方の家族のために有利な戦術あるいは不利な戦術はどれでしょうか。
・どの戦術を採用しますか。どの戦術を実行しますか。
時間をかけて自問自答する
・どの戦略が建設的ですか。
・気が重いと感じるのはどの戦略(決断)ですか。
・発展的だと思える戦略はどれですか。自由を行動を妨げると思える戦略はどれですか。